大井肉店のイートイン 大判薄切網焼弁当 |
2007年10月14日神戸そごうの別館1階で営業している大井肉店でお昼ごはんを食べました。
店頭には10人以上の人が行列をつくっていましたが並んで食べることにしました。
並んでいる間に大井肉店の昔話というものが掲示されていましたその文を引用させていただきます。
当店の創業者「岸田伊之助」は農業を営んでいたそうです。
ある日、伊之助のもとに外国船の船員がやってきました。
伊之助の持っている牛を譲ってほしいというのです。
当時日本へ入国した外国船の船員たちにとって、
日本で牛肉を確保する事は大変難しい問題でした。
というのも、当時の日本では、一般に牛肉を食べるという
習慣はなく、それどころか牛は農耕や物資の運搬に
大変重要な財産でしたので食べるなんて事は、
とんでもない事でバチあたりな事だったのです。
伊之助は、外国船に生きた牛の納入を引き受け
近隣の農村や遠く離れた丹波や篠山まで牛を集めに奔走するようになりました。
それが生業になり、やがて生きた牛でなく牛肉で納めるようになっていったようです。
そんなある日・・・
いつものように外国船に牛を納めていた伊之助はふと考えました。
「外国人が、これだけ喜ぶものだ日本人にもうけないハズはない・・・
ひとつ日本人相手にも商売してみよう・・・」
伊之助は、外国船の納入分と別に、日本人向けにも牛肉を販売するようになりました。
最初は外国人が美味そうに食べてるのを見て知っている港湾労働者の人たちが
ポチポチと買っていってくださり、その美味しさが新しい物の神戸っ子にうけ一気に一般の人に広がりました。
そして明治4年、伊之助はバルコニーをつけてステンドガラスをはめ込んだモダンな洋館作りの店舗を設立、
1階で生鮮牛肉の販売、2階で牛肉料理屋を始め
創業当時は珍しさも手伝って見物客が後をひかなかったそうです。
当時の大井肉店の旧店舗は犬山市の明治村に移築保存されています。
写真上は大判薄切網焼弁当で998円(税込み)下はサイコロ網焼弁当798円(税込み)
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