2007年 11月 07日
久昌寺 |
本日は神戸市垂水区下畑にある臨済宗の禅寺久昌寺(きゅうしょうじ)を紹介します。
撮影はすべて2007-10-5である。
久昌寺は天徳2年(958)の創建で行基がヤマモモの木で造った観音像が本尊であるといわれています。山号は円通山 。 臨済宗妙心寺派
住所:神戸市垂水区下畑町2038 TEL:078-751-4558 FAX:078-753-8102
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座禅会:静座会 第2日曜午前7時~
久昌寺でなんと言っても有名なのは県の指定文化財に指定されている石造宝筺印塔である。
以下兵庫県の教育委員会の説明文より引用する。
県指定文化財 石造宝筺印塔 指定年月日 昭和46年4月1日
所有者・管理者 久昌寺
宝筺印塔とは、教典の一つである陀羅尼経を納める塔をいい、後には供養塔・墓碑塔として
建てられるようになった。
この塔は、花崗岩製で、総高1.98メートル、笠上の隅飾突起の両面には、それぞれ月輪(がちりん)内に四天王と四菩薩の種子(しゅじ)が交互に彫られている。台石の正面に刻銘があり、観応三年(1352)に垂水の百余人の時衆(時宗の僧団)により造られたことがわかる。
姿態のよく整った遺品で神戸市内宝筺印塔中優作の一つである。この塔は、昔、多井畑からの要路の道筋にあつたものである。
平成4年11月 兵庫県教育委員会
上記説明のように時衆百余人と刻まれている。これは時宗に帰依していた百余人により建立と
解釈できます。時宗は末法思想が流布された鎌倉時代に浄土宗が広まりその一派として時宗
が一遍上人により開かれました。
一遍上人は正応2年(1289)神戸で死去していますが布教のためこの垂水、下畑あたりにも
何度も来ており時宗に帰依した人も多かったのだと思います。
by seiyo39
| 2007-11-07 06:04
| 神戸情報
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