北風正造氏の顕彰碑 |
明治29年(1896)兵庫県知事周布公平により建立された。書は初代の兵庫県知事
伊藤博文によるものである。
北風正造は天保5年(1834)3月20日山城国紀伊村竹田村(京都市伏見区)で
長谷川織部景則の次男として生まれた。
19歳のときに兵庫の大豪商北風家の養子となった。
商人としては、神戸製茶改良会社、神戸船橋会社、第七十三国立銀行、米商会所
などを創立した。
明治維新後は県の役員としても活躍した。
兵庫新川の開発事業、湊川神社の建立、神戸初の小学校「明親館」の設立、神戸駅の
用地の提供などで功績があった。
また、明治元年の伏見鳥羽戦のとき姫路城を戦禍より救ったことでも有名である。
晩年は明治26年に北風商店が倒産し、失意のうちに、明治28年(1895)12月5日に没した。
能福寺に弔われている。
